初代トヨタクラウン (S30型:1955年-1962年)

●初代トヨタクラウンは、1955年1月に登場した。

●トヨタは純国産で高級乗用車初代クラウンを作り上げた。その頃、他メーカーはまだ海外メーカーとの提携により乗用車作りの手法を模索している最中であった。
ボディデザインは、アメリカ車の影響が濃厚ではあったが、トヨタの社内デザインであった。外観上の最大の特徴は、乗り降りしやすさを重視した観音開きのサイドドアであった。

●エンジンは、1953年に先行登場したトヨペット・スーパーから流用されたR型1500cc, 48psであった。コラムシフト式の変速機には2、3速にシンクロメッシュギアを装備し、公称最高速度は100km/hであった。
 フロントサスペンションは、ダブルウィッシュボーンの独立懸架方式であった。当時は悪路での耐久面で独立懸架の採用はほとんどなかったのだが、悪路に耐えられる水準の独立懸架を実現した。
 従来のトラック用シャーシに代わる、低床の乗用車専用シャーシを開発した。

●同年末には、真空管式カーラジオやヒーターなど、当時における「高級車」との概念を備えたトヨペット・クラウン・デラックス」を登場させた。

●デビューしてから約1年後の1957年には、朝日新聞との共催で「ロンドン-東京五万キロドライブ」という、当時としては壮大な計画が実施された。これにより耐久性が実証され、「ロンドンからトヨペットで」のキャッチコピーで話題をさらった。

●1958年10月のマイナーチェンジでは、オーバードライブが採用された。
 1959年10月には、ディーゼル車が追加された。
 1960年10月のマイナーチェンジでは小型車規格の拡大に伴い、デラックスに3R型1900ccエンジンを搭載したモデルが登場した。
 また、同時に国産乗用車初のAT車「トヨグライド」を搭載した。
1961年4月にはスタンダードにも1900ccモデルが追加された。

●1957年より対米輸出もされた。販売名は「トヨペット・クラウン(Toyopet Crown)」。トヨタの対米輸出車第1号であった。左ハンドル仕様で、搭載エンジンは、当初1500ccで、後に1900ccに変更。1960年まで輸出・販売されたが、評判は芳しくなく、数年で中止された。

初代クラウン


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